楽しかったゴールデンウィークが終わって、そのしわ寄せを片付けているうちにあっという間に時が経ってしまいました。でも仕事の合間をみて、旅行の感想・口コミと写真を少しずつトリップアドバイザーTripAdvisorに投稿しておりました。なかでも肝腎のホテルについてここにもう少し記したいと思います。
先日、4月24日(金)から4月29日(水)まで、ハワイ・マウイ島のリゾート地区のひとつであるワイレアWaileaに一昨年オープンしたばかりのホテル、アンダーズ・マウイ・アット・ワイレア Andaz Maui at Wailea に5泊滞在いたしました。Andazはハイアット Hyattのブランドのひとつで、つい最近、東京・虎ノ門にアンダーズ東京がオープンして私も初めてその名前を知りました。
Andaz Maui at Wailea Resort
3550 Wailea Alanui Drive,
Wailea, HI 96753
T +1 808 573 1234
これはホテルの自慢のスペース、天井が髙くプールとビーチを一望できるロビーです。その眺めが最初の写真です。
新しいホテルは気持ちがいいですね。天井のダウンライトの隙間には雀たちが巣を作っていましたけれど(!)。3段の棚田のようなデザインのプールが見えてゴキゲンになります。
予約した部屋はロビーと同じフロア、5階の北側に向かって一番端っこにあるオーシャンビューのAndaz Suiteでした。約80平方メートルの広さで、手前がこのリビング・ダイニングです。
隣の寝室は至ってシンプルです。このベッドの後ろにシャワーブースと広々とした浴室があり、クローゼットもあります。レストルームすなわちトイレは2箇所にあり、どちらも広々としたスペースを確保しています。テレビも二部屋にありました。
海に面したベランダは2部屋分あります。こんな夕焼けを目の当たりにできるシチュエーションでした。
日没の後もこんなにキレイです。
それでは外を見てまいりましょう。まずはプール。これは部屋から見える大人専用のプールです。いばりこぶた夫婦は4日目に朝からスパで過ごし、トリートメントの間の昼休み時間にここのカバナでリラックスしました。
プライベートビーチのモカプビーチへはプールを抜けてすぐ出ることができます。さらさらの砂でできた美しい砂浜と岩場があって、ウミガメさんが平気で波打ち際近くに来て、優雅に息継ぎをしていました。
このビーチ沿いにキレイに整備された遊歩道があり、ワイレア地区にあるリゾートホテルの宿泊客だけが利用できる歩道は至って安全で、夜でも星を見ながらお散歩することができました。フォーシーズンズまでは行きませんでしたが、お隣のマリオットへは数分で辿り着きます。滞在初日の夜に、マリオットでル・アウショーを体験し、ハワイ流のおもてなしをいただいたのですっかりテンションが上がりました。嗚呼マウイに来てよかったぁ
ここまではいいことづくめでしたね、非の打ち所がないみたいに見えます。この後ホテルとのやりとりについてはその2に続きます。
マウイ島のホテル、アンダーズ・マウイAndaz Maui at Wailea宿泊の顚末 その1
マウイ島のホテル、アンダーズ・マウイAndaz Maui at Wailea宿泊の顚末 その2
アンダーズ・マウイ・アット・ワイレア宿泊レポートの続きです。部屋とプール・ビーチをお伝えしましたので今日はスパやレストラン、そしてフロントについて書きます。
マウイ島滞在1日目の晩はホテルからビーチ沿いに歩いて、お隣のマリオットでハワイ流歓迎のおもてなしとされるルアウショー、2日目はホテルで朝食、プールとビーチでのんびりしたあと、ホテルのクルマで近くにあるショップ・オブ・ワイレアで買い物をしました。
朝ごはんはここ、カアナキッチン Ka’ana Kitchenでいただきます。テラスになっていて、外か内がいいか訊かれます。私たちは窓ぎわの内側にしました。バリ島のようにハエが飛んでいることはないのですけれど、外の席では空くとすぐに雀たちがテーブルのパンくずをついばんでいて可愛かったです。食事の方はまぁまぁで、オーダーしたオムレツとカットしたパパイヤが美味しかった!
夕食はモリモト・マウイ Morimoto Mauiを訪ねました。日本人のすし職人の方がおられるカウンター席を選びました。お隣にはニュージーランドで地震対策の役所にお勤めという若くて美しい女性がおられ、ここのお料理は美味しいと絶賛していました。お寿司を握るマナブさんとのお喋りも楽しかったです。彼に勧められていただいたお寿司のセットは今ひとつでしたけど。最後にいただいた大トロはよかったですよ。
3日目は朝から風マウイさんにお願いして、ラハイナとハレアカラ火山へ連れて行っていただき、4日目にホテルのアウィリスパ‘Awili Spa and Salonを予約していました。施術前に室内にある大浴場のようなジャグジーに入ったり、ドライサウナやミストサウナでゆっくりできます。それから香りのカウンセリングを受けながらひとりずつ好みのオイルを調合してもらいます。
夫とふたりでマッサージルームへ。明るくて広々、施術の後は同じ部屋にあるバスタブでのんびり。
窓からの眺めもいい感じです。マッサージのomakaseメニューは念入りで心地いいことこの上なし!さらにリラクゼーションルームで夢見心地です。
ちょうどお昼頃となり、スパの前にある大人専用プールのプールサイドでリラックス。 Bumbye Beach Barの人がランチのオーダーを取りにきたのでSmall BitesではなくLarge Bitesのメニューからひとりずつ選んだところ大失敗、とても食べきれない量のB級グルメでした!写真はKalua Pork Friesです。
食事の後のフットマッサージとペディキュアは気持ちよかったですね。食事代を抜いて、スパの費用は二人分でトータル1,000ドルくらいでしたか、これにチップを加えて部屋付けでサインしました。
5日目はまたエクスカージョンに出掛けました。最後の晩にはモリモト・マウイ Morimoto Mauiを再訪、テーブル席でモリモト・オマカセ・コースを一人分とあとはアラカルトメニューにし、カリフォルニアワインでいただきました。これも正解だったと思います。
と、ここまではよかったのですけれど、フロントの数人の接遇で旅の気分が台無しになったのが返す返すも残念でした。広いスイートに泊まれたのはnon-refundable のプランでお安く予約出来てこそでしたのに、なぜか前日の晩にフロントで精算しますと部屋代が請求されていました。支払い済みに決まっていますでしょ!抗議しますとぶっきらぼうに新たな請求書を手渡されガッカリ。しかも翌朝、チェックアウトの時にまた部屋代を入れた請求書を出されて、しかも部屋代にマーカーで線が引いてあるじゃありませんか。ハイアットのお会計ってこんなレベルなのでしょうか。余りに残念だったので、帰国してまもなくトリップアドバイザーに書き込まずにはいられませんでした。とほほ。
でもマウイ島はやっぱり素晴らしかったです。来年のゴールデンウィークにまた訪れたいと思っております
近所にできた美味しいラーメン屋さんの noodle kitchen ミライゑ
今日はいばりこぶたの住む東京都北区の赤羽近く、志茂にある美味しいものを食べさせてくれるお店のご紹介です。その名はジャン、noodle kitchen ミライゑさんです。化学調味料をほとんど感じさせない、優しいお味のラーメン屋さんなんです。
志茂というのは赤羽の東側で、北本(きたほん)通りという国道122号線沿いに位置する町です。少し北に行くと環状8号線と交差して、埼玉県との県境にある荒川大橋に出てしまう、東京23区の北の外れであります。そんな場所ですが、美味しいお店が結構あります。以前、ご紹介しましたフランス料理のmetro cafeでぐち弐番サンや、東京一美味しい讃岐うどんのお店と言われるうどんのすみたサンなど。
今年の4月初旬、東京中が満開の桜で盛り上がる頃に初めて訪れたのが noodle kitchen ミライゑさんでした。もともと別のラーメン屋さんがはいっていましたがいつの間にそのお店は閉店していて、昨年11月1日に堂々オープンしたそうな。
間口が広く、入り口のマスコットが何とも可愛らしい。
定番メニューのTOKYO醤油ラーメン。千葉県佐貫の宮醤油タマサ印の醤油を使用しているというスープはスッキリしていいお味です。いばりこぶたの好きなお茶の水の大至サンや赤羽の伊藤サンよりも気に入りました。
そしてココナッツMISOラーメン。ココナッツオイルを使用しており、化学調味料は一切なし、生姜と鶏肉がベストマッチです。デザートの林檎ゼリーとともにいただくことができ、女子にとっては嬉しいメニューでしょう。文句なしのリピーター宣言です!この日からほぼ毎週末に通いまして、他のメニューの濃厚SILKYつけ麺や牛煮込みまぜそばもいただきました。
店主は左側の西巻剛さん。ラーメン修行ののち、一旦理容師の資格を取り直してからまたラーメン業界に戻ったそうで、お客への接遇が優しくて素敵です。相棒の副店主、京須雄太さんとの息もバッチリです。黒のユニフォームはインテリアとコーディネイトしていてオシャレです。西巻さんも京須さんの方も調理の手際の良さはもちろんのこと、物腰が紳士的でとてもスマートないい感じなんですよ。
今日、6月6日に久しぶりに訪れましたら、昨日より冷やし中華を始めておいででした。写真がそのスタミナ☆冷やし中華、一日限定10食だそう。細麺・太麺のどちらか選べます。
日曜日のお昼時でしたから、お子さん連れのお客さんがたくさん来ていて盛り上がっていましたね。応援していきたいお店ですけれど、行列ができたりしないといいな、とも思います。わがまま?
~*~noodle kitchen ミライゑ ~*~
住所 東京都北区志茂2-59-20 USビル1F
電話番号03-5939-7380
営業時間11:00-15:00、17:00-22:00、土日祝/11:00-22:00
定休日火曜
ミライゑ (ラーメン / 志茂駅、赤羽岩淵駅、赤羽駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
今年の秋休みはローマ発イタリアン・リビエラとフレンチ・リビエラ巡りにきまりっ!
この週末も仕事に追われていましたけれど、今度のバカンスの計画も少しずつ進めておりまして、全日程がほぼ決まってまいりました。昨年、7月・8月を休まずに働いて10月にライン川クルーズを愉しんだのに味をしめまして、今年も10月の旅行を企みました。行き先は二転三転した挙げ句にローマ発のイタリアン&フレンチリビエラ・クルーズに決定です。
ウン年前の新婚旅行で訪れたチンクエ・テッレとポルトフィーノはぜひもう一度訪ねてみたいと思っておりました。そしてイタリア写真家の篠利幸さんが撮影した、ポルトフィーノのそばにある小さな漁港、カモーリの写真に引きつけられ、ぜひカモーリもこの目で見てみたいと思ったのです。当初は電車で行こうと計画したのですけれど、ちょうどこれらを訪れるクルーズプランをみつけました。ウインドスター・クルーズ Windstar Cruises のローマ Rome、チヴィタヴェッキア Civitavecchia 発、ニース Nice 着の7泊8日のクルーズです。ニースは昨年のお正月、ちっとも晴れなかったのでリベンジですね。
雨のコートダジュール;ニースとヴィルフランシュ=シュル=メールを訪れました
船はウインドスターがシーボーンから買い取ってリニューアルし、今年5月に洗礼を受けたばかりのスターレジェンド Star Legendという、乗客数212人で乗務員数140人のスモールシップです。
Windstarのホームページより
スターレジェンドのスタッフの写真、真ん中がリチャード船長 Captain Rechard。日程と寄港地は次の通りです。
新婚旅行で訪れたポルトフィーノ
1日目チヴィタヴェッキア Civitavecchia 発
江戸時代初期に伊達藩の名で支倉常長が辿り着いた港。今は石巻市の姉妹都市です。
2日目ポルトフェライオ Portofferaio
ナポレオンが退位後、最初に住んだエルバ島です。
3日目ポルトヴェーネレ Portovenere
チンクエ・テッレ(5つの村)とともに世界遺産に指定されている港です。
4日目ポルトフィーノ Porofino
リグーリアの高級リゾート。カモーリ Camogli の漁港はすぐそば。ここまでがイタリアの寄港地。
雨のヴィルフランシュ=シュル=メール
5日目カンヌ Cannes
コート・ダジュール Côte d'Azur で、ニース Nice に次ぐリゾート地。映画祭で有名ですね。シャガールが住んだサン=ポール=ド=ヴァンス Saint-Paul-de-Vence へ行く予定。
6日目モンテカルロ Monte Carlo
モナコ公国の4地区のひとつ。国営カジノを体験できます。昨年の正月には霧の中だったエズ村 Eze を再度訪れます。
7日目サントロペ St. Tropez
眺めの良いリゾート地をドライブします。
8日目ニース Nice
昨年のお正月は雨に降り込められましたので、こんどこそ晴れますように。クルーズはここでお終いです。
ローマの隠れ家的ホテル Villa Spalletti Trivelli のアメニティはREN
最後に、クルーズ出発の前にローマで2泊しようと思い、あちこちのホテルを当たりました。実は一昨年滞在してすっかり気に入っていたヴィラ・スパレッティ・トリベリ Villa Spalletti Trivelli がヨカッタのですけれど残念ながら満室でしたから。でも何とか粘って、先日やっと予約することができました!!ああ、Dolce Vita! 幸先佳いスタートになりそうです。
最後に、クルーズの風景はこんな感じになりそうです。これは私が乗る船の兄弟船に乗ったトラベルジャーナリストの体験記。
Is a Small-Ship Cruise Right for You? These Photos Will Help You Decide
あ~わくわくポルトフィーノでまた恋に落ちましょうか♡
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4年ぶりの京都・俵屋旅館:七夕のしつらいと富士の間のこと
2010年の秋に始めて逗留した京都の名旅館、俵屋さんからは毎年暑中見舞いと年賀のお便りをいただいておりますのに、なかなか再訪する機会に恵まれませんでした。このたびようやく大阪出張のあとに訪れようと思い立ちまして、かなり前にお電話した甲斐あって、晴れて再訪が叶いました。
前回の俵屋さん訪問に関しては以下の記事をご覧ください。あっという間に5年近くも経っていたのですね。ちょうど秋たけなわで圓光寺さんの紅葉が見ごろでした。
世界の街かど; 第7回 京都・俵屋旅館 (京都市中京区)
ギャラリー遊形:Tawarayaブランドのナチュ☆かわグッズにぞっこんですぅ・・・
京都の紅葉速報2010; 洛北・圓光寺(えんこうじ)の紅葉は今が盛りです!
ドキドキしながら俵屋さんに到着したのは7月4日の土曜日、京都の町が祇園祭の準備に入ってなんとなくそわそわした雰囲気の七夕のころで、雨に宿がしっぽりと濡れそぼっていました。タクシーを降りると待っていましたとばかりに数人の男衆と仲居さんが出迎えて下さいました。
玄関には見事な《洛中洛外図屏風》下京隻、そして祇園祭の山鉾巡行で先頭を切る最大級の山鉾、長刀鉾(なぎなたぼこ)のミニチュアが。
そして俵屋さんの顔とも言うべき坪庭に施された女将ならではの季節のしつらいは、七夕飾りでした。こんな七夕飾りは初めて見ました。2本の笹を複数の糸で繋いで天の川を表現し、蔦の葉の形の短冊は後ろに並んでいました。奥に埴輪の水鳥と万古焼きの蛙がいます。
こんな感じです。ここでしつらいとは、平安時代、はれの儀式の日に、寝殿の母屋および廂に調度を立て、室内を装飾することで漢字表記は「室礼」「鋪設」「補理」とさまざまです。以上、Wikipediaより。
蛙好きにはたまりません。本物の葉っぱに載せるなんて、女将さん、素敵です!
カエル大好き! アーノルド・ローベルの絵本 『かえるくんとがまくん』シリーズ
旧階段の下に飾られた《祇園会山鉾板絵》、作者の加藤静允(かとうきよのぶ)さんは京都在住の小児科医で作陶家だそう。私たちが泊まった富士の間にもこの方の板絵がありました。
これはお供え?
通された部屋は旧館の真ん中ほどにあります富士の間でした。広くお庭に面しています。
違い棚と富士山をあしらった金屏風の棚。
床の間には江戸末期の掛け軸、《祇園絵図》です。ここにも長刀鉾が描かれています。
高野槙のお風呂は快適このうえなしです。このあとでいただいたお夕食と朝ごはんは別に記しますね。
翌朝の日曜日、庭に出ると青紅葉が雨にしっとり濡れてキラキラしていました。
これが部屋にあった加藤静允さんが女将に頼まれて描いたという鳩の意匠の板絵です。心和みます。
俵屋さんに滞在して今回も癒やされてすっかり仕事の疲れも取れました。さあ、今宵は七夕ですね、星に何をお願いいたしましょうか。「また、俵屋さんへ行けますように」
京都・俵屋旅館でいただいた初夏のお料理の数々
[俵屋旅館] ブログ村キーワード
先週末の7月4日・5日と4年ぶりに京都の俵屋旅館に滞在し、おもてなしいただいたことを前回書きました。今回は俵屋さんでの初夏のお料理、「文月の献立」につきましてご報告したいと思います。
俵屋旅館の七夕のしつらいにつきましては、前の記事をご覧くださいね。
私たちが過ごした富士の間はこちらです。宿に到着して真っ先にお出しいただくのが伝統のわらび餅です。
こんな感じ。わらび餅をいただいて、落ち着いたあとで俵屋さんのグッズを扱うショップの『ギャラリー遊形』へお買い物に行き、戻ってお風呂を楽しんでいますとそろそろ夕食の時刻です。
いただいた献立の一覧をつらつらと拝見しているとまもなく先付が並べられました。二人前です。右から羽二重豆腐、鮑とずいきの花山椒煮、鱧(はも)の子、海老の艶煮と小芋の甘煮、烏賊素麺。どれもお酒の進む肴になります。
小茶碗でトウモロコシの摺流しをするするいただいてから、お刺身ですね。茂魚(あこう)の焼き目造りに、左側は鱧の薄造りを梅肉醤油で。はもをフグのようにいただくのは初めてです。そして鱧の湯引きの柔らかいことといったら!
グリーンが美しい冬瓜の煮物の下には焼いた穴子が隠れています。
焼き物はやっぱり鮎、煙を上げるほどに焼いた笹に載せて運ばれました。私どものお部屋担当の仲居さんは小柄でベテランのチャーミングな女性でして、絶妙のタイミングで配膳くださいます。それにしてもシューシュー煙を吹くお料理には仰天しました。
一つずつお皿にとっていただきました。
これも焼き物、鱚(きす)山椒焼きと蓮根のもろみ焼き。旬の夏の魚のオンパレードです!
お凌には冷たくした焼き野菜の煮浸しです。青いガラスのお皿が涼やかでした。と思ったら、ぐつぐつ煮立った土鍋に入った鱧の柚香鍋!焼き豆腐ともっちりした結び麩もはいっていてお汁の美味しいこと。このへんからご飯をいただこうかと・・・。
するとこんなきれいな強い肴(しいざかな)が出されるのですもの、まだまだ呑めちゃうじゃありませんか。火取り鱚に叩いたオクラの吉野酢掛けです。軽くたたきにしたキスの下にはふっくら柔らかい湯葉が。さすがに満腹となってしまいもはやご飯は入りませんでした。
本来の甘みを活かした宮崎マンゴーのジュレも季節の味わいですね♪この日の晩ご飯は、俵屋さん全十数室の中でうちの部屋が一番早く済んだのではないかしら。お茶を飲んだらさっそく宿の中のパブリックスペースの探検へ。
一番の狙い目は17時から23時の間だけ開放されるという2階にある書斎、アーネスト・スタディです。此処の女将、佐藤年サンの旦那様で今は亡きアーネストさんの凝った書斎でした。この日は大阪で仕事をしていたのですけれど、すっかり疲れも取れ、もう一度高野槙のお風呂に入ってから気持ちいい2枚重ねのパジャマに着替え、丸八真綿の丁度よい硬さの寝具でぐっすり休みました。
朝食は洋食・和食から選択します。和食の場合はだし巻き卵か湯豆腐、そして季節の魚を選びます。連れも私もこんな風にお風呂に入って出される湯豆腐がとても楽しみでした。
お魚は連れが鰈(かれい)、私が選んだのは「ぐじ」、アマダイです。結構地味な朝食ですけど、夜が重かったのでこれでいいんです。ご飯の炊き方もハンパじゃありませんし、お茶も美味しいことこの上なしでした。
朝から面白いお顔のぐじクンとご対面。愉快な朝食となりました。チェックアウトの11時まで、宿の近辺を散策しようと朝食後に玄関へ行くと、靴を出してくださる番頭サンと男衆の方に「ぐじさま」と呼ばれた私、イヤだわと思いながら味は素晴らしかったので許してあげました。おしまい♪♪
俵屋旅館の住所と電話番号です。俵屋さんはインターネットの公式ホームページがありませんのでご注意ください。
【住所】 京都市中京区麩屋町御池下ル
【電話】 075-211-5566
俵屋旅館 (旅館 / 京都市役所前駅、烏丸御池駅、三条駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5
駒込のケーキ屋さん、トロンコーニのスペシャルなかき氷
以前から贔屓にしています、駒込の小さなケーキ屋さんのトロンコーニへお持たせものを購入しに出掛けたところ、お店でかき氷をいただくことができました。そのスペシャルなかき氷のご報告です。
梅雨明け間近の日曜日の午後はうだるような暑さでした。いつもはクルマで訪れるケーキ屋さんへ歩いて出掛けたことを後悔していました。「帰りにはどこかでかき氷でも食べようか・・・。」と連れと話しながら、ようやくトロンコーニに到着です。
いつも日曜日は激混みなのですが、さすがの暑さで今日はお客さんがほとんどいませんでした。ラッキー。
ここでいばりこぶたが書いたトロンコーニのご紹介記事はこちらです。
内緒にしておきたいけど教えちゃう、東京・駒込の美味しいケーキ屋さん・トロンコーニTronConi
今日のお目当てのお使い物はどこへお持ちしても必ず好評を得られること間違いなしの、焼き菓子の詰め合わせ。でもついつい生ケーキに目がいってしまいます。
今が旬のマスクメロンや西瓜のショートケーキは特に美味しそうです。マンゴーキャラメルもいいな♡
うわっ、イチジクもあるぅ。だめだめ、今日は焼き菓子を買って帰るの!と思っていると、かき氷をやっていますとの掲示がありました。まさか。ケーキ屋さんでかき氷をいただけるなんて思ってもいませんでした。願ったり叶ったりデス。
扱うメニューは2種類。「宇治抹茶」と「フレッシュベリー」、どちらも税込み価格が750円です。やった!迷わず連れと一つずつ注文して、店内に4つしかないイートインスペースに腰掛けます。店内に飾られた鳩時計がちょうど3時を告げるところでした。
先に供されたのは宇治抹茶。少し大きめのケーキみたいでしょ?抹茶のほろ苦さを活かしたシロップは甘さ控えめです。下地の薄焼きスポンジが氷の冷たさを緩和します。さらに添えてある栗の2種類の甘露煮と、バラの花をかたどったあんこの甘みが抹茶の苦さにちょうどよく調和しているのでした。
続いてフレッシュベリーです。とってもキレイ!この通り、イチゴを模したフレッシュベリーの方はジャムを薄くしたようなストロベリーシロップが少し甘いのですが、西瓜・イチゴ・ブルーベリーとラズベリーと一緒にいただくととても爽やか。こちらも練乳の沁みた薄焼きスポンジが絶妙です。
ふたりともあっという間に平らげたのは言うまでもありません。お店を出る頃に、ちょうど空模様が怪しくなってきましたので、急いで家に帰り着きますと間もなく夕立が降り出しました。セーフでありました。
夕方のニュースで今日、関東甲信越地方の梅雨が明けたと報じていました。窓の外を見るとキレイな夕焼けです。それにしてもケーキ屋さんでいただくかき氷は美味しかったね、と連れと話していたところです。
パティスリー・トロンコーニ
〒114-0015
東京都北区中里2-17-11 奥山ビル1F
TEL&FAX 03-3949-5225
営業時間 AM10:00~PM7:00
定休日 不定休
お店のホームページを覗いてみたら、なんとメロンのかき氷もあるとのこと!基本的に10時から13時、電話でお問い合わせくださいとのことでした。
2015神宮外苑花火大会で撮影した花火たち:火の粉と煙の愉しいコラージュ
東京生まれで東京育ちでありながら、真夏に都内で開催される花火大会を実際にみたことがあるのは隅田川花火大会だけで、東京湾大華火祭や神宮外苑花火大会など行ったことがありませんでした。それじゃあと思い立ったときにはかなり出遅れていましたけれど、今年初めて神宮花火大会の指定券を購入してみました。そして昨晩、実際に体験してきましたよ。
神宮外苑には国立競技場や野球場、ラグビー場、体育館などが集まっています。東京体育館と花火の打ち上げ会場との間にあった国立競技場が取り壊されて既に更地となっており、体育館の敷地に特設観覧席が今年初めて開設されたそうです。そこから一風変わった写真を撮影することが出来ましたので掲載いたします。宜しければ写真をクリックいただくと拡大します。
東京体育館敷地はそばを走る外苑西通りよりも高い位置にあり、競技場ではないので風が流れて気持ちいい夕涼みとなりました。
これ、不思議でしょう?細かい煙が面白いんです。
風は静かに左から右へと吹いていました。
クリスマス飾りみたい☆
星雲みたいでしょ。
ほかにもいろいろミクロコスモスや海中生物、宝飾品のような花火の数々をご覧あれ。
いかがでしたか?なぜこんな不思議な写真になったかと申しますと、おそらく小さい煙の数々がイイ感じに捉えられたせいだと思います。今まで花火が開くときに出るこんな小さい煙には目が行かなかったので、今回これらを目の当たりにしなんだか新鮮な気がして、アップいたしました。いばりこぶたと同じような写真を撮られた方、いませんかしらん?
10月のイタリア・フランス、地中海沿いの港巡りが待ち遠しい♬
暑かった夏が終わっていばりこぶたはまた一つ年を取ります。そして大事にとっておいた休日を利用してのイタリア・フランスの港巡りの旅もすぐそこまでやって来ました。今日は動画で、訪れる町の下見をしたいと思います。
行き先は既に6月に此処に書いています。
今年の秋休みはローマ発イタリアン・リビエラとフレンチ・リビエラ巡りにきまりっ!
①スモールシップを扱う会社の一つであるウインドスタークルーズのスターレジェンドで、スタートはローマのチヴィタヴェッキア港。港へ向かう道すがら、今回はブラッチャーノ湖 Lago di Braccianoを訪れることとしました。
この湖畔にあるオデスカルキ城 Castello Odescalchiで、かつてトム・クルーズが結婚式を挙げたのだそうです。
②ローマを出て最初の寄港地がエルバ島のポルトフェライオです。
③3日目はポルトヴェーネレ、世界遺産チンクエ・テッレのすぐそばの岬です。
④4日目はポルトフィーノ Portofino。
近くのサン・フルットゥオーゾ San Fruttuosoと念願のカモーリの漁港。
⑤5日目からはフランスへ、まずは国際映画祭で有名なカンヌ Cannesです。
カンヌでのエクスカージョンはアンティーブ Antibes を選びました。
⑥6日目、モナコ公国 Monaco のモンテカルロへ。まずは午前中に鷹巣村のエズ Ezeとレモン祭りで有名なマントン Menton訪問。
夜はいよいよグラン・カジノを見学します。圧倒されそうですね。
⑦クルーズも佳境に入る7日目はサン・トロペ St. tropez。
⑧8日目のニースで長旅は終了となります。どうか佳いお天気でありますよう!!
ローマ発ニース着の地中海沿岸クルーズ旅行へ行ってきました・まとめその1
今月4日日曜日に成田からローマへ向かい、6日にローマの玄関口チヴィタヴェッキア港を出港するウインドスターのスターレジェンドという船に乗り、7泊の日程でイタリアからフランスのニースまで海岸沿いに辿り14日にニースに着きました。旅のとっておきの写真を2回に分けてまとめてお送りします。
ずっと憧れだったイタリア、リグーリア州のカモーリ Camogli という小さい漁港をこの目で見てみたくて、このクルーズ旅行を選びました。途中では、新婚旅行で訪れたローマやチンクエ・テッレ、ポルトフィーノも再び訪れることが出来るのも魅力でした。蓋を開ければ、前日にチンクエ・テッレ近くのポルトヴェーネレ寄港が急遽中止になるなどハプニングがありましたけれど、フレンチ・リヴィエラでは絶好の天気に恵まれるなど結構楽しい旅になりました。
これがカモーリ Camogli です。クルーズ4日目の10月7日に訪問、想像以上に可愛らしい漁港でした。ここでは駅を訪れたり、美味しいお菓子を購入して港を眺めながらいただいたりしました。
ポルトフィーノからボートでカモーリに向かう途中、このサン・フルトゥオーゾ San Fruttuoso を通過しました。
有名な高級リゾート・ポルトフィーノPortofinoでは新婚旅行で立ち寄ったジェラート屋さんへ。
それでは初日のローマの夜に戻ります。いつもローマでお世話になるドライバー兼ガイドの中橋達也さんに、空港からホテルへ向かう途中にサンピエトロ大聖堂とジャニコロの丘、そしてコロッセオに連れて行っていただきました。
ホテルはお気に入りの Villa Spalletti Trivelli、Deluxe Roomを予約していましたが広いGarden Suite にアップグレードくださいました。このあとのハプニングはまたのちほど。
チヴィタヴェッキアを出港した翌日、2日目の寄港地はエルバ島のポルトフェライオ Portoferraioです。エルバ島特産のワイナリー、Azienda Agricola La Chiusa Estate から臨む青い海。
これもワイナリーから。地中海はやっぱり美しいです。
3日目、訪れるはずのチンクエ・テッレが中止となりガッカリしましたが、全く情報のなかった寄港地のリヴォルノ Livorno を思いっきり楽しむこととなりました。
バスとフニクラーレを乗り継いで、モンテネロへ。リヴォルノ紀行もあとでじっくり取り上げます。
チラッとだけ、美味しかった海鮮料理をお見せしちゃいます。
最後に、ポルトフィーノの夕暮れです。これがちょうど旅の折り返し点です。今回は前半のイタリア旅行のダイジェストをお送りしました。フランスの港巡りは次回をお楽しみにね!!
ローマ発ニース着の地中海沿岸クルーズ旅行へ行ってきました・まとめその2
つい先日訪れたイタリアからフランス地中海沿いの旅、前半のイタリア編に引き続いてフランス編をまとめたいと思います。
クルーズ4日目のポルトフィーノまでがイタリアで、後半は5日目の10月7日がカンヌ、6日目がモナコ、7日目がサントロペで最終日がニースでした。
カンヌ Cannes の旧市街、ノートルダム・デスペランス教会 Notre Dame de Lesperance からの眺め。
カンヌに着いてすぐ出掛けたのがアンティーブ Antibesです。城壁など中世の面影が残るリゾート地で、ピカソ美術館があります。ここでは旧市街マセナ通りの賑やかな朝市を訪れました。これは食材になるスッキーニの花。
カンヌではもうすぐシーズンオフだというのに、クロワゼット大通り Bourvard de la croisetteを中心にとても多くの観光客でにぎわっていました。レッドカーペットで有名なカンヌ国際映画祭会場のパレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ Palais des Festivals et des Congrès of Cannesが船から見えました。
プチ・トランに乗って訪れたカンヌの旧市街ル・スケLe Suquetへ。
カンヌの次の寄港地、モナコはモンテカルロの感動的な朝。この日の日中はマントン、エズとモナコ市内観光で、夜はグラン・カジノを訪れました。
マントン Menton はイタリアとフランスの国境近くにある、町中がレモン色のレモン祭りで有名な町です。
ここもキレイな港町です。
マントンから断崖絶壁にそびえ立つ鷲の巣村のひとつ、エズ Ezeへ。
これは植物園内にある展望台へ向かう途中ホテル、シャトー・ドゥ・ラ・シェーヴル・ドール Château de la Chèvre d'Or。天国にいるみたいです。
熱帯植物園 Jardin Exotique から。
グラン・カジノへはオシャレして出掛けました。
最後に観光で立ち寄ったサントロペ St. Tropez は残念ながら雨模様でした。
ラノンシアード美術館 Musée de l'Annonciade。翌日、ニースで下船し帰国の途につきました。以上です。
思い出深い各地のことをこれから少しずつ綴りたいと思います。
イタリアン・リヴィエラの可愛い漁港カモーリ Camogliでの美味しいお菓子
[カモーリ] ブログ村キーワード
この秋の地中海沿岸クルーズ旅行での一番楽しみにしてた観光地はイタリア・リグーリア州のポルトフィーノ半島にあるカモーリという漁港です。短時間の滞在でしたが気候もよく、期待以上の楽しい滞在となりました。何よりもここでいただいたとあるお菓子の味が忘れられません。
ローマ、チヴィタヴェッキア港を出発しエルバ島、リボルノとトスカーナの港を経てクルーズ4日目に高級リゾート地として有名なポルトフィーノに着きました。ポルトフィーノから小型ボートに乗ってパラディーソ湾 Golfo Paladiso をポルトフィーノ半島沿いに巡りますと小さい漁港、カモーリ Camogli があります。
小さい湾に沿ってカラフルな建物がびっしりと並んでいます。Camogli という名の語源は"House of Wives"「妻たちの家」なんだそうな。どんなに天候が悪くてもこの色のおかげで漁師さんが戻れるそうです。
ここの建物は暖色系のパステルカラーで、窓にはトロンプ・ルイユ(Trompe-l'euil)、そう、騙し絵が描かれてあったりします。
細い路地を通り抜けて砂浜の方へ向かいましょう。
その途中でサンタ・マリア・アッスンタ教会 Basilica DI Santa Maria Assunta へ。
小さいながらゴージャスな教会です。
海にせり出した教会と城壁の向こうに砂浜があります。目の前は天国という名の湾。
午前中の陽射しで海が光っていました。
そして出会ったのがこの風景です。もう思い残すことはないっていうほど感激しました。さざ波が耳に心地よく響きます。
今回はボートでアプローチしましたが鉄道を利用することもできますので、駅のある山の中腹まで登ってみました。---Camogli's train station - San Fruttuoso - is part of the Genoa-La Spezia rail network.
カモーリ駅にイタリア国鉄の列車が来ました。ジェノバ~ラ・スペチア線です。
ベンチに座っていましたら、イケメンの車掌さんが降りてきて思わずシャッター。するとニッコリして手を振ってくれました。またも感激!!
のんびりと海岸通りに向けて下りてまいりますと、お店の裏から美味しそうなお菓子を作っているのが見えましたのでぜひあれを買ってみようと表通りに出てみました。レヴェッロ Revello Focacceria という名のこんな可愛いフォカッチャ屋さんでした。さっき見た美味しそうなお菓子はどれかな~?
やや、ありましたよ♡ Gli originali Camogliesi という名の、普通のトリュフチョコレートよりも一回り大きいコロンとしたお菓子です。これがどれもラム酒がたっぷり入っていて、それぞれ異なる味と食感を楽しめる、メチャクチャ美味しいお菓子でした。お店の前にあるベンチでいただいたあの味は忘れられません。いい思い出を胸に、ボートでポルトフィーノへと戻りました。
へぇ~、ミニシューを作ってからさらにチョコレートetcを手でくるんで作るんですね!!たまたま入ったお店が土地の銘菓を作るお店だったようです。またいつか食べてみたいですし他のフォカッチャやパンも試してみたいです
急遽訪れることになったリボルノ Livorno は素敵な港湾都市でした
[リボルノ] ブログ村キーワード
イタリア・フランス地中海沿岸クルーズの3日目はポルトヴェーネレに寄港して、チンクエ・テッレを訪れる予定でしたが、土壇場の前の晩にクルーズ会社の都合で急遽変更になったと告げられ、全く下調べできずにリボルノという港へ行くこととなりました。
ウインドスターのクルーズ船、スターレジェンドでのクルーズ旅行で目玉の企画と思われるチンクエテッレ行きが、いきなり中止になったと聞かされた時にはずいぶんと驚いたとともに腹立たしく思いました。天候は何ら問題なく、納得の いかない理由での変更です。洋上ではインターネットも繋がらず、用意していなかったのでリボルノ Livorno という土地について調べる手立てがありませんでした。
代替え案としてリボルノからトスカーナの中心地フィレンツェへのグループ旅行を提案されましたけれど、片道2時間もかけて既に3回も訪れたことの あるフィレンツェへ、団体でバタバタと訪れたいとは思いませんでした。地元のタクシーをチャーターしてチンタセネーゼで有名なパオロ・パリージ Paolo Parisi さんが経営するレストランのあるサン・ヴィンツェンツォ San Vincenzo へ行く、というのも考えましたが、軍資金となるユーロの持ち合わせがありません。そうこうするうちに夜が明けました。
リボルノはトスカーナ最大の港町で、ピサからは20キロメートル強、フィレンツェからは100キロメートル強離れたところにあり、中世にはメディチ家の支配下に栄えた主要な港湾都市であることがわかりました。すこぶる快晴ですし、もうこうなったら気を取り直して夫とふたりでこのリボルノの地を思いっきり楽しんじゃおう、ということにしました。
船を下りて、ポート・エージェントにもらった町の地図をみながらセンターに向かいます。途中、美味しそうなピザ屋さんと並んであった新鮮なおさかなを並べた魚やさんです。
イケメンの息子さんとご両親が経営するお店は明るくこぎれいです。昼にはイートインにもなるようで、テーブルにワイングラスが並べてありました。なんだかオシャレじゃないの、とテンションが上がります。道を歩いていると通りすがりのご老人が、夫が履いていたFCバルセロナのハイソックスを指さして「Wow, BARÇA!!」と小声で叫びました。この町の人はサッカー好きみたいです。リボルノにはセリエAのクラブチームがありましたね。
そうこうするうちに町の中心地に到着し、アーケードの暗がりにあるツーリスト・インフォメーションを訪れました。観光客はほとんどいなくて失笑しましたけれど、その分スタッフはとても親切で市内を取りまく運河を巡るボートツアーとバスについて説明してくれました。いざ出発です。ボート乗り場のある要塞までスタッフが連れて行ってくれるそうな、よしよし。
4-5分で新しい要塞 Fortezza Nuova の近くにある船着き場へ到着しました。リボルノの旧市街は2つの要塞とこれらをつなぐ運河で囲まれています。
Livorno in battelo に出発です。スペイン語を話す観光客とご一緒でした。
暗渠の下をくぐったあと、広い運河を海に向かって進みます。時計回りで1周約50分でした。
立派な中央市場 Mercato Centrale。
橋を幾つもくぐります。
海に出ました。停泊している私たちの船、スターレジェンドのそばを通過しました。港にあるもう一つの要塞、ヴェッキオ要塞 Fortezza Vecchia が見えます。
要塞を通ってまた運河に入りました。この辺りはその佇まいから『ヴェネチア地区 Venezia district』と呼ばれます。
仕事中の漁船が集まる地区に続きます。小さい漁船に乗る漁師さんたち、なかなかおしゃれです。獲物を捌いて余り物を外へ投げるので、カモメたちがたくさん集まっていました。船着き場のすぐ後ろには新鮮なシーフードを食べさせてくれるお店が並びます。そのうちの一軒で手を振ってくれるおじさまがいました。
新しい要塞に戻ってボートツアーは終了です。今度はツーリスト・インフォメーションに戻って、そこの前から出る市内観光バスに乗り込みます。
バスは港に沿って南に向かい、途中からモンテネーロ通りを昇っていきました。2階建てバスなのに運転が乱暴で、エキサイティングなバスの旅です。モンテネーロ Montenero の停留所で数人いた乗客全員が途中下車します。後続のバスのタイムテーブルを確認してからケーブルカー Funicular に乗り換えました。イタリア最初の電動ケーブルカーで、落成して今年で107年になります。40人乗りで無人運行され、2000年からはソーラーパネルを搭載しているそうです。
ケーブルカーを降りて教会のある辺りを少し行くとこんな光景が目に飛び込んできました。はるばる昇ってきた甲斐があったと思いました。癒やされるぅ~。
バスを降りると午後2時近く、ランチタイムが終わらないうちにと先ほど手を振ってくれたおじさまのお店を目指しました。ベネチア地区では運河がキラキラして素敵。
あった、ありました。Ristorante L'Ancora、あいていて良かったです。
シーフード盛り合わせはどれも新鮮でとろけるような甘さがあり、美味しいおすし屋さんに出掛けたような気分になりました。
海鮮カルボナーラもぺろり、ティラミスも正統派で最高でした。
食後もしばらくは町中を散策です。ボートから見えた教会に立ち寄りました。
道で出会った愛らしいワンちゃん。
船室に戻ります。しばらくして日が暮れたのでバルコニーに出てみると港のライトが何とも素敵です。すったもんだした朝の怒りはすっかり鉾を収め、楽しかった一日をしみじみ振り返っておりました。
やがて船はリボルノの港を離れました。さようなら ♡ I LOVE LIVORNO ♡
レモン色のマントン・Old Chateau Cemetery への坂道にて
[マントン] ブログ村キーワード
イタリアン&フレンチリビエラを訪ねるクルーズ旅行6日目にはモナコのモンテカルロに寄港し、午前中にそこからほど近いマントン Menton とエズ Eze を訪れました。今日はレモンの産地でありレモン祭り Fête du Citron で有名なマントンのお話です。柑橘系の色使いの建物が並ぶこの町はお年寄りに優しい、静かな佇まいでした。
フレンチリヴィエラ(French Riviera)とほぼ同義のフランス語、コート・ダジュール(Côte d'Azur)は紺碧の海岸という意味です。コート・ダジュールのイタリア国境近くにあるマントン Menton のことはTVで観たドキュメンタリー番組で知りました。2月後半から3月初めにかけて開催されるレモン祭り Fête du Citron を取り扱ったものでした。今年の画像をどうぞ。
レモンとオレンジを15トンも使って作られたオブジェは圧巻です。今年のテーマは中国だったのですね。スゴいなぁ。ちなみにお祭りのあとは使ったレモンやオレンジはジャム等にしてリサイクルをちゃんと考えているのだそう。
静かな海沿いの道にあるコクトー美術館。詩人でマルチタレントなジャン・コクトーはこの地を愛したのだそうです。
お祭りのないマントンの中心地付近では人影まばらです。
確かに、市場にはたくさんのレモンが並んでいました。市場をみてみたいのですけれど、時間があまりないので人通りの多い地区から坂道を上ってみましょうか。
道ですれ違うお年寄りにご挨拶しながら、秋の午前の優しい陽射しを浴びる道をドンドン進みます。
可愛いでしょ!?
振り返ると静かな海。もっと上りますよ。
くふふ。細い道に猫の足跡がくっきり残るコンクリートがあって可笑しかったデス。さてはどこかに?
茶トラを発見!
こちらにお構いなく、バイクのタイヤで遊んでいました。
やや、すぐそばにもう一匹。
はにかんで隠れちゃった。
猫ちゃんたちったら、こんなに眺めのいいお家に住んでるのね。そばに案内板があり、この道は 「Old Chateau Cemetery」に通じることがやっとわかりました。古城のお墓って???
なんと、こんな共同墓地でした。360度の景観を楽しみましょう。
そろそろ下ります。
次の目的地である鷲の巣村のひとつ、エズ Eze に連れて行っていただく時刻がせまっていますので。クルーズ旅行は忙しないのが難点ですね。以上、マントンからでした。
いつか泊まってみたい天上のホテル、エズのシャトー・ドゥ・ラ・シェーヴル・ドール
[エズ] ブログ村キーワード
今年の10月4日から14日まで、ローマ2泊とイタリアン・リビエラ&南仏コートダジュール海岸の休日7泊クルーズの旅を体験しました。今日はその旅の8日目に寄港したモナコ・モンテカルロ港から出掛けた鷲の村として有名なエズ Eze をお伝えします。
実は昨年の正月、ストラスブール Strasbourg で年を越してからニース Nice を訪れた際にエズ Eze へ行くはずだったのですが、冬のリビエラは雨模様でして鷲の巣村はすっぽり雲の中に入ってしまい、予定を変更してヴィルフランシュ=シュル=メール Villefranche=sur=Merを訪れたのでした。
雨のコートダジュール;ニースとヴィルフランシュ=シュル=メールを訪れました
この時のリベンジで訪れた今回は幸い天候に恵まれて、海抜427メートルの岩山のてっぺんにあるエズの熱帯植物園の中でも岩山の一番上まで上ったところから素晴らしい眺望を愉しむことができました。
鷲の巣のように崖っぷちにある村の一番上からの眺めです。遠くに見える岬はサン=ジャン=カップ=フェラ Saint-Jean-Cap-Ferrat です。その向こうにヴィルフランシュ=シュル=メールがあり、さらにニースへと続きます。それでは村の入り口に戻りましょう。
駐車場からはほとんど階段ばかりとなります。マントンに引き続き今度も頑張って上ってまいります。
途中にある教会、Notre Dame de l'Assomption 。
つづれ織りの道を上る人と下る人が交錯します。
最後は熱帯植物園 Jardin Exotique 、展望スペースに行くには植物園の入場料を支払わなくてはなりません。あと少し!
わぁ♡♡♡ 頂上では静かで風のささやきしか聞こえませんでした。そこへ先ほどの教会から正午を告げる鐘の音が響きます。しばし素晴らしい景色を満喫しました。10月ですが紫外線が溢れている感じでした。
下り道。村全体がこんな感じです。
蟻塚のような道を下って行きます。こっちの道で良かったのかなぁ。そうこうしているとスーツケースなどの荷物を運ぶホテルマンに出会いました。そういえばここには有名な5つ星ホテルが2軒あったはず。
シャトー・エズ Chateau Eza とシャトー・ドゥ・ラ・シェーヴル・ドール Château de la Chèvre d'Or の2軒のうち、こちらは金の山羊がシンボルのシャトー・ドゥ・ラ・シェーヴル・ドール の方です。
ごめんくださ~い。見学させてくださいな。
唐草模様の門がありました。
中に入れないかしら、と思いきやしめしめ開いています。入ってみちゃおぅっと。
可愛いオブジェがありますね。
村の戸建てと同じような建物に客室があるのかな。あとで37室のゴージャスな部屋が点在するらしいことがわかりました。
これがシンボルの金の山羊、海の方角を向いています。どれどれ・・・。
うわぁ、こんなに海がみえる!
スゴい! ホテルは断崖絶壁にモザイク状に建っていました。左手下方からは楽しそうにお食事なさっている方々が幸せな音を立てているのが聞こえてきました。
空と雲が光る水平線に融け込んでいる光景はまるで天国にでもいるかのような錯覚を覚えました。こんなホテルにゆったり逗留したら、きっと人生観が変わるのではないかしら。泊まってみたいけど相当の時間と金銭の余裕がないとなかなか実現できないだろなとしみじみ実感いたしました。
ローマ近郊のブラッチャーノ湖畔にあるオデスカルキ城は静けさの中に
[ブラッチャーノ] ブログ村キーワード
先月の10月6日、クルーズの旅のスタート地点となったローマの海の玄関、チヴィタヴェッキア港へ行く途中でブラッチャーノ湖という湖を訪れました。ブラッチャーノ湖のほとりにあるオデスカルキ城はトム・クルーズが数年前に結婚式を挙げたことで有名と聞いていましたが、実際に訪ねたそのお城は落ち着いた味わい深い場所でした。
イタリアにある湖で一番大きいのがガルーダ湖 Lago di Garda/Lake Garda で、そのあとマッジョーレ湖 Lago Maggiore/Lake Maggiore、コモ湖 Lago di Como/Lake Como と続きます。どれも有名な湖ばかりですよね。でも8番目に大きいブラッチャーノ湖 Lago di Bracciano/Lake Bracciano のことはつい最近までちっとも知りませんでした。
ローマから32km北西にあるブラッチャーノ湖はローマからチヴィタヴェッキアへ行く途中、どこか立ち寄るところがないか地図を眺めていて見つけた火山湖です。そのほとりには3つの町があり、そのうちの一つ、ブラッチャーノ Bracciano の町に中世は15世紀後半に建てられた古城、オデスカルキ城 Castello Orsini-Odescalchi があります。検索すると日本語のサイトではウエディングスポットとしての記事ばかり、それもトム・クルーズが挙式したというのばかりです。
・・・On November 18, 2006, Katie Holmes and Tom Cruise were married in a Scientologist ceremony at the 15th-century Odescalchi Castle in Bracciano, Italy.
出掛けてみると、百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、ミーハーな雰囲気の微塵もない渋い古城でありました。どうぞご覧あれ。
ブラッチャーノの町から上っていくと城の入り口。入ってからも坂道を上ります。
途中にあるシークレットガーデン。お天気が良ければ湖の眺めが素晴らしくて、素敵な結婚式・披露宴ができそうです。
お城に入って受付のすぐ次の間にあるトルソ。このお城を建てたオルシーニ家の人かしら?それとも現所有者のオデスカルキ家のご先祖?
井戸がありました。
この城にゆかりのあるシンボルはクマさんです。ここは今も貴族のオデスカルキ家が住んでいて、一部が美術館として1952年より一般公開されています。
お城は2階建てで、7つの部屋が廊下なしで一直線に繋がっていました。各部屋に名前がついていてその名にまつわる展示があります。書斎の美しい天井画です。
美しい宗教画。
この部屋の天井画とシャンデリアも歴史を感じさせます。
かつてメディチ家から嫁いできたイザベラの寝室。赤で統一されています。
武器を飾った暖炉。
2階の広い部屋は武器のホールでした。この城は居住するだけでなく、要塞でもあったのです。
タワーから要塞の外へ出て城壁を巡ってみましょう。あいにくの曇り空で湖はけぶっていました。
南の方は少し明るいですね。
中庭へ。
居住空間へは立ち入ることができません。
大きなかまどのある古いキッチン。
幻想的な静けさの中にあって思っていた以上に見応えのある、美しく保存された古城を訪れることができ、感激しました。
古城見学のあとでお腹が空いてきました。チヴィタヴェッキアへ向かう前にお城の入り口近くにあるポルケッタのお店へ参るとしましょう。クルマを駐めた場所の並びに目指すお店がありました。
Fraschetta.Bracciano、小さいお店です。
子豚の丸焼き、ポルケッタは自家製というグラスワインに佳く合います。このお味、しおラーメンに入れたらきっと美味しいはず!!
ブルスケッタは3種盛りでこちらも美味です。ひげの若いオーナーが切り盛りする小さなお店でしたけれど、丁度よい量ですしそんなに混んでおらず、来店者が書き込める黒板があったりしてサインしたりして、十分愉しむことができました。
そうそう、戦闘機好きの人には湖畔にあるヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館 Museo Storico di Vigna di Valleがオススメだと、今回もガイドくださったタクシードライバーの中橋達也さんがおっしゃっていましたよ。
最後にオデスカルキ城、公式HPの動画をどうぞ。
ローマの隠れ家的ホテル・ヴィラ スパレッティ トリヴェッリを再訪しました
一昨年の秋に初めて泊まったローマのホテル、ヴィラ・スパレッティ・トリヴェッリ Villa Sparretti Trivelli をこの10月再び訪れることになりました。トレビの泉やリパブリカ広場にほど近くてどこへ行くにも便利な場所なのにとても静かな土地柄にあり、スタッフは相変わらずフレンドリーでしたのですっかり気に入っています。
ホテル、ヴィラ スパレッティ トリヴェッリ Villa Sparretti Trivelli はローマのモンティ地区、大統領が居住するクイリナーレ宮殿に近い閑静な土地に佇む歴史的なヴィラを改装したものです。一昨年の9月にでかけた「忙しわがままローマ・トスカーナ旅行」で初めて宿泊し、感激しましたので帰国してすぐにこのホテルのことをブログにしたためました。
ローマの隠れ家的ホテル Villa Spalletti Trivelli のアメニティはREN
客室は12室くらいしか有りませんので、ロビーは混雑することなく上の写真のように贅沢な空間となっています。
玄関はこんな感じでちっともホテルっぽくありません。ブザーを押すとしばらくして開けて貰えます。
玄関を入るとすぐ、こんな階段がありスタッフは右手の奥にいるのでなかなか出られないわけです。
1階の共用スペースにあるシンボリックな緞帳。
今回は本館ではなく、お庭の向こうにある別棟の1階、以前はなかったガーデン・スイートへ案内されました。
Palatino という部屋は広々しています。
出入り口から見たリビングとキッチンです。とても綺麗なアイランドタイプのシステムキッチンがありました。
食洗機も食器もグラスも、パーティーができるくらい揃っていました。
奥にベッドルームが。
バスルームは十分な広さで、シャワーは別ですしアメニティはすっかりお気に入りのRENでした。
驚いたことに別にトイレの付いたシャワールームがもう一つありました。
すっかりゴキゲンになり、旅の疲れを癒やそうと差し入れのプロセコと美味しいピスタチオナッツをいただいたら、連れはさっさと寝てしまいました。オシャレなシステムキッチンでグラスを洗ってみると、あらあら、水が白濁している!硬水だからでしょうか。お風呂にお湯を溜めようとしましたら、途中から水になってしまいました。
夜中の2時過ぎでしたがホテルのスタッフがすぐ駆けつけてくださり、いろいろチェックしてくれたのですけれど、ついに直らず無念!!翌朝、本館のジュニア・スイートに部屋がえとなりました。
3号室のColonnaという部屋は角部屋でとても天井が高く、広々と感じます。
ベッドの右手には小さい書斎があるので、さっそくいばりこぶたの仕事場ができました。
この通り!ちっちゃくて居心地がいいんです。一寸したハプニングがありましたが、心のこもった応対をいただきましたので何ら文句はありません。
チェックアウトの際にコンシェルジュに「どの部屋が良かった?」と聞かれ、咄嗟に「最初に泊まったパリオネの部屋!」と返答してから、「でも3つとも良かったわん。」と付け加えました。(Parione というのは一昨年泊まったブルーを基調にしたお部屋のことです。)
朝食は前回同様、美味しいものばかりで満足したうえに今回のめっけものはこのペトペトに熟した柿を毎朝いただいたことでした。畏るべし、Villa Sparretti Trivelli!!! すっかりメロメロになってしまいました。
今回も地下のスパスペースを利用する暇がなかったので、また必ず訪れようと心に誓いました。
楽しかったローマ現地ツアーその1;食べ歩きツアーは日本版EATING ITALY Tours!
いばりこぶたが世界で一番好きな観光地ローマは、何度行ってもまた行きたいと思う都市です。市内を巡るだけで紀元前から現代までの夥しい数の文化的遺産がひしめき合っていて、いつ訪れてもつじつじを曲がるごとにそれらに気づいて驚かされ、素晴らしいファッションや食文化に出会っては面食らってしまいます。この10月に短期間ローマに滞在するに当たって選んだローマ現地ツアーのひとつ、「日本版EATING ITALY Tours by マイバス・イタリー」は予想以上に楽しかったのでお伝えします。
ローマはパリに並んで、世界中の観光客が集まる屈指の人気都市ですので現地ツアーも目移りしてしまうくらい数多くあり、どれにしようかと迷ってしまいます。そんななかで今回、ひょんなことで個性的な食べ歩きのツアーで「EATING ITALY Tours」というのが、アメリカ人の間でとっても人気があるのを知りました。ローマの市中心部の南の方、テスタッチョ Testaccio という地区のお店をグループで3時間ほどで巡る「テスタッチョを味わう」というものです。
そのツアーのゴキゲンな雰囲気を捉えた動画 by VIATOR をお示ししますね。ご覧になる前に音量をまずは下げて下さいますよう!
当初は人気のこのツアーを予約したのですけれども、このあとのクルーズ旅行でも大勢のアメリカ人と一緒にエクスカージョンに行くことになるのでこれは見送ろうかと躊躇しました。そのころこれも偶然なのですけれどVELTRAでほとんど同じコースを同じ価格で日本人ガイドさんがご案内くださるツアーが新登場しているのを知りました。イタリアB級グルメツアー!試食三昧&超人気スーパー"EATALY" by Mybus です。チャーミングな日本人女性と私たちふたりだけで、いざ出発です。
まずはVolpettiというイタリア食材を扱うお惣菜やさんへ。生ハムやチーズ、オリーブ漬けなどをたくさんテイスティングさせていただきました。ちょうど同じ頃に元祖、EATING ITALY Toursに参加する10人前後のアメリカ人観光客が、ガイドさんに連れられて狭いお店に入ってくるところでした。こっちはふたりだけ、まるでプライベートツアーそのものでヨカッタです。
お隣にあるVolpetti Piùではテーブルについて揚げたてのお惣菜をお皿に盛ってもらいいただきます。
次に訪れたのがメインとなる市場です。ここテスタッチョ市場は2012年に新装オープンしました。広々としていて、白を基調としているので清潔感が溢れた市場になっています。
ここ、Lina & Enzoでもたっぷりの生ハム各種を食べさせてもらいました。
今度は地元の若者たちが行列を作って並ぶほど人気がある、パニーニ・ロマネスコの名店、Mordi e Vaiです。こちらのフィリングは臓物系が多いのですけれど、ハーブやソースに工夫があってどれも美味しくいただけました。
この記事の最初に掲載しましたアーティチョークやトマトの写真もここテスタッチョ市場で撮影しました。ご参考までに市場の動画もご覧くださいませ。ね、行きたくなりますでしょ?
元祖EATING ITALY Toursの解散場所は地下鉄のピラミッド駅近くにあるチェスティアのピラミッドの辺り、となっていましたが・・・。(本物のピラミッドがあります。)
マイバスの食べ歩きツアーの解散地点は、こちらも2012年にできたばかりのイタリア食材のデパート、イータリー・ローマ店 EATARY ROMAでした。ここも訪れたいと思っていた場所なので一石二鳥です。
センス良く食材が並べられていてワクワクしてしまします。1階では柑橘類もこんなふう。
2階にはチーズだって、ハムだって。
生ハムは天井に豪快に吊されています。
内装も爽やかにしつらえてあります。センスが良くてさすがイタリア!って感じます。
料理本もカラフルです。
最後に、1階のイートインにいるシェフ姿のこの方が有名なアメリカ人映画俳優のアンディ・ルオット Andy Luottoさんで本物のイタリア料理のシェフでもあります。この方に気軽に話しかけられたのをいいことに、そんなに有名な方とはつゆ知らず記念撮影までさせていただいちゃいました。
じゃん、この通り、おしまい!
EATALY ROMA(イータリー・ローマ)
住所 Air Terminal Ostiense
Piazzale XII Ottobre 1492
電話番号 +39 06 90279201
楽しかったローマ現地ツアーその2;夜の寄り道タクシーと乗り降り自由バス
先月、10月4日に成田から13時間かけてローマ・フィウミチーノ空港へ午後7時に到着し、ホテルのヴィラ スパレッティ トリヴェッリへの道中、タクシーで寄り道しながら永遠の都の夜景を楽しみました。翌日は昼過ぎまで食べ歩きツアーを楽しんだあと、ローマの乗り降り自由バスでローマの主要観光スポットを巡りました。
這這の体で疲れ切って空港に着いたいばりこぶた、連れとすっかり喧嘩モードで空港ロビーに出てみると、この日の2日後にローマのホテルからブラッチャーノ湖経由でチヴィタヴェッキア港へご案内をお願いしていた馴染みのタクシードライバーが待っていてくださり、ビックリしました!ローマを去る10月6日のことは次の記事に書いています。
「ローマ近郊のブラッチャーノ湖畔にあるオデスカルキ城は静けさの中に」
この手配は安心・安全の貸切チャーター!ローマ空港⇔ローマ市内ホテル 空港送迎 by Max Harvestのサイトを通じてです。おかげさまで喧嘩モードからすっかり心が和み、夜のローマを寄り道してゴキゲンでホテルへ向かうことができました。タクシードライバーの中橋達也さんに心よりお礼申し上げます。
最初はバチカン市国にあるカトリック教会の総本山、サン・ピエトロ大聖堂 Basilica di San Pietro in Vaticano です。日中の混雑が嘘のような光景でした。
続いてテヴェレ川を渡り、トランステベレ地区の西側にあるジャニコロの丘 Colle Gianicolo まで上っていきます。頂上のガリバルディ広場には、イタリア王国統一に貢献したジュゼッペ=ガリバルディの騎馬像と統一運動で命を落とした兵士の記念碑があります。
狼と双子の赤ちゃんのレリーフがありました。テヴェレ川沿いに捨てられ牝狼の乳で育った双子の兄弟、兄ロムルス Romulus と弟レムス Remusがローマを創建したと言い伝えられています。これを見るとああ、またローマにやって来た、と感慨ひとしおです。サッカーのクラブチーム、ASローマのシンボルでもありますね。
ジャニコロの丘からはローマ市内を一望にすることが出来ます。素晴らしい!
最後はコロッセオです。以前訪れたときよりも壁がキレイに補修されていて白く妖艶な輝きがありました。ここからクイリナーレの丘にあるヴィラ スパレッティ トリヴェッリへはほんの数分で到着しました。到着したホテルについてと翌日の午前中に出掛けた食べ歩きツアーは下記をご覧ください。
「ローマの隠れ家的ホテル・ヴィラ スパレッティ トリヴェッリを再訪しました」
「楽しかったローマ現地ツアーその1;食べ歩きツアーは日本版EATING ITALY Tours!」
イータリー・ローマを出て、ピラミデ駅から地下鉄でひと駅のチルコマッシモ駅で下車します。壮大な景観のチルコマッシモからRome Hop-On Hop-Off Sightseeing Tourに出発です!
チルコ・マッシモ Circo massimoは、パラティーノの丘とアヴェンティーノの丘の間の低地にある大競技場跡です。バスの2階、最前列の席がちょうど空いてラッキーです。まもなくバチカン市国です。
サンタンジェロ城は古代ローマ帝国皇帝のハドリアヌスが自らの霊廟として、紀元123年に建築を始め、皇帝が亡くなくなった翌年の139年に完成したそう。プッチーニのオペラ『トスカ』の舞台で、映画『ローマの休日』にも出てきましたね。
そしてサン・ピエトロ大聖堂はやっぱり凄い人出です。観光バスも押すな押すなといった感じ。
共和国広場 Piazza della Repubblicaです。
サンタ・マリア・マッジョーレ教会 Basilica di Santa Maria Maggioreをぐるっと一周。
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂 Monumento Nazionale a Vittorio Emanuele II。とてつもなく大きいのですが周りの遺跡に比べるとぴかぴかで少し浮いています。でもここの屋上展望テラスは眺めがいいそうです。
そして昼間のコロッセオ Colosseo、何度観ても圧倒されます。
フォロ・ロマーノ Foro Romano。まもなくチルコマッシモです。コースをほぼ一周して、これまでてんでばらばらだったローマの名所が点ではなく、線と面で捉えられるようになりました。なんてったって、初めて地図と首っ引きで廻ったのですから。チルコマッシモの手前のヴェネチア広場でバスを降り、歩いてホテルへ戻りました。申し遅れましたが、この乗り降り自由バスではイヤフォンで日本語解説を聞くことができます。それで結構お安いですし、ぜひオススメいたします。
最後に乗り降り自由バスの動画をご覧くださいね。